2020 ダンス部門の講評(Rina 審査員)

Rina 審査員

MUSIC DAYS 2020 WEB大会、お疲れ様でした。入賞された皆様、本当におめでとうございます!
全国規模の応募ということもあり、ハイレベルな作品も多く、ワクワクしながら拝見しました。
表情、表現が素敵な学校がたくさんあり、逆境にも負けない気迫を感じました。テーマに引っ張られすぎず、ダンスそのものの表現、音楽、そこから生まれてくるgrooveを楽しんでいる作品が私はとても好きで、楽しませて頂きました。素敵な時間を有難うございます!

これからの伸び代を感じた点は、全体的に力の抜き(無駄な力みを無くしていく)をより意識するとさらに良くなると思いました。力強い部分の中に、しなやかさ、緩やかさが見えると作品に彩りを加えることができます。
また、手足だけで動かす、揃えるということに注目してしまいがちになりますが、身体の中心から動くことも大切だと思います。より身体を大きく見せる、空間の空気そのものを動かす、ユニゾンや個々の踊りにさらに迫力を出す為に必要なことだと考えます。身体の中心から、より遠くのものを触りに行くような感覚で練習してみたり、腕は肩からではなく、背中の肩甲骨から意識してみると良いと思います。
コンテストでは常に向き合わなければならない問題になってしまいますが、オリジナリティー、他の作品との差別化が出来ていた学校がFINALへ駒を進められたのかなと思います。どんな小さな部分でも良いから、自分たちだけのこだわりを持って作品創りに励んでいけば、自然とオリジナリティは生まれてきてくれるのかなとも思いました。

このような大変な状況の中、全力でぶつかってきてくれて、有難うございました。豊かな想像力から生まれるたくさんのダンスに胸が踊りっぱなしでした。どの学校も本当に素晴らしかったです。
私自身が高校ダンス部現役時代から今も胸に留めている恩師のお言葉。
"勝てるダンスではなく、良いダンスを届けよう。"
「良いダンス」は十人十色、それぞれが好きだと感じるものでいいと思います。コンテストなので勝敗は付きますが、それだけに左右されることなく、自分たちが信じる踊りをこれからも続けていってほしいと思います。
尊い想いや時間を届けて頂き、本当にありがとうございました!

Rina takeyama